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年金繰り下げのメリット・デメリット!何歳まで受給できればお得?

年金制度の改正により、2022年4月から繰下げ受給の上限年齢が70歳から75歳に引き上げられました。

しかし、それ以前に「年金は繰下げ受給した方が良いの?」「それともしない方が良いの?」と疑問に思っている人がまだまだいると思います。

そこで、今回は年金の繰り下げはした方が良い理由についてお伝えしていこうと思います。

年金の受給が近い方はしっかりと理解しておかないと損してしまうかもしれません。

しっかりと年金の繰り下げ受給に関して理解しておき、自身にとってベストな選択ができるようにしましょう。

この記事はどんな人におススメ?

・定年退職が近い方

・年金受給が近い方

・年金制度を理解できていない方

年金の繰り下げはした方が良い理由

年金を繰り下げ受給した方が良い理由は1つで、繰り下げが大きい分だけ1回あたりの年金支給額が増加するためです。

1カ月繰り下げするごとに0.7%受給額が増えていくので1年繰り下げると8.4%受給額を増やすことができます。

現在の繰り下げ上限は75歳となっているので最高で84%受給額を増やすことが可能です。

では、どこまで繰り下げを行えばお得になるのかを見ていきます。

まず前提として、以下に65歳から年金を受給した場合と繰り下げ受給した場合を比べてお得になる年齢の分岐点を紹介しておきます。

70歳まで繰り下げした場合は、81歳時点でお得になります。

75歳まで繰り下げした場合は、86歳時点でお得になります。

このように繰り下げすることでどのタイミングでお得になるかが変わってきます。

次に、日本の男女別の平均寿命を見てみると以下のようになっています。

男性:約81歳

女性:約87歳

平均寿命は男性は女性よりも6年も寿命が短いことが分かります。

これらの年金を繰り下げ受給した場合にお得になる年齢と、男女の平均寿命を加味すると最もお得になる受給年齢は男女別で以下になります。

男性の場合は65歳から受給

女性の場合は70歳から受給

具体的には数カ月間はずれがあると思いますが、目安としてこれを覚えておきましょう。

男性の平均寿命は81歳なので、そうなると70歳まで年金を繰り下げてもお得感はないので65歳からの受給で問題ありません。

女性の場合も平均寿命が87歳なので、75歳まで年金を繰り越してもそこまでお得感はないので70歳からの受給が良いと思います。

年金も結局生きているうちにしかもらえないものですし、無理に上限の年齢まで引き延ばす必要性はそこまで感じられません。

なので、もし夫婦の場合は夫は65歳から年金受給を開始して、妻は70歳から年金を受給するのがお得になると思います。

年金の繰り下げのデメリット

但し、年金の繰り下げのデメリットも存在します。

1. 受給までの資金/収入確保が必須

繰下げ受給するまでの資金や収入確保が必須になってきます。

多くの企業は65歳までを定年としている場合が多いため、そこから収入をどのように得ていくのかは重要になります。

結局収入がなく、貯金も無ければ年金をすぐに受け取らざるを得なくなってしまうので年金の繰り下げを考えている場合は、ある程度の貯金を貯めておくか、65歳以降も安定して収入を得ることができる仕組みを作っておく必要があります。

2. 受給総額で損する場合もある

年金の繰り下げ受給を行うことで1月に貰うことができる年金額が増えますが、早くに寿命を迎えてしまった場合はもちろん損になってしまいます。

先ほどの男女別のお得な年金受給開始年齢はあくまで平均寿命から見てお得になるモノなので、自身が「平均寿命よりも寿命が長くないかも?」と感じる場合は65歳から年金を受給する方がお得になります。

3. 加給年金が受給できなくなる

加給年金とは、年金を受給する人に条件を満たした配偶者や子どもなどがいる場合に、年金額が割り増しされる加算額のことです。

加給年金は、最大で年額約39万円にもなるので自身が条件に当てはまるのかもしっかりと確認しておきましょう。

4. 税金が上がる可能性

繰り下げ受給することで年金額が増えるので、税金や社会保険料が上がります。

収入が一定額を超えると、医療保険などの自己負担割合が増える可能性があるので注意しておきましょう。

年金を繰り下げる方法

65歳に到達する2. 3ヶ月前に「年金請求書」がご自宅に届きます。

そして、この年金請求書と必要書類を年金事務所に提出すると、年金の支給が開始されることになります。(提出は受給開始年齢の誕生日の前日以降)

そして本題の繰下げ受給を行いたい場合は、この年金請求書を提出せずに放置するだけで良いです。

年金事務所に「70歳から繰下げ受給をしたい」などの報告も不要になります。

そして自身が、繰下げ受給を開始したいと思われた時に「支給繰下げ申出書」を年金事務所に提出することで、繰下げられた額での年金の支給がが開始されます

まとめ

今回は年金の繰り下げはした方が良い理由についてお伝えしました。

平均寿命まで生きる場合は、女性の場合は繰り下げした方がお得になるので覚えておきましょう。(男性は繰り下げも繰り上げもしなくてよい。)

自身に合った年金の受け取り方をして老後も楽しく豊かに過ごしていきましょう。