奨学金に関して何も考えずに、親の言う通りに奨学金を借りる方は多いと思います。
確かに奨学金を借りるかを判断するのが、17歳や18歳の高校生なので仕方ないといえば仕方ありません。
しかし、数年後に奨学金を何も考えずに借りてしまったことを後悔する人は多いです。（ちなみに私もその一人です。）
そこで今回は私のように後悔しないため、奨学金を何も考えずに借りるとどうなるのかをお伝えしていこうと思います。
奨学金を何も考えずに借りてしまうと、多くの問題に後でぶち当たります。
そうならないために、奨学金を借りる前に奨学金を借りたらどうなるのかをしっかりと理解しておきましょう。
1. 奨学金の平均額と平均返済額
奨学金の平均額は310万円程度と言われており、社会人になってからの毎月の返済額は1万5000円程度と言われています。
そのため、1万5000円を返し続けたとすると、約20年の年月が必要になります。（実際には利子によってもう少し年数が伸びます。）
すると、大学卒業から働き始めたとして奨学金を完済できる年齢はだいたい45〜50歳になってしまいます。
2. 奨学金を借りることでどうなる？
ここまでで奨学金の平均金額やいつまで返済を続けるのかはわかったと思います。
では次に、実際に奨学金を借りることでどんなデメリットがあるのかをお伝えしていきます。
具体的には以下のようなものがあります。
・結婚したいけどできない。
・子供が欲しいけど子供を作れない。
・一人暮らしができない。
・貯金できない。
・いつもギリギリの生活をする。
奨学金の額によってどれに当てはまるかわかりませんが、多くの場合はどれかに当てはまると思います。
なぜこんなことになるかというと、単純に給与が少ないのに物価はどんどん上昇しているためです。
新社会人の平均年収は約250万円と言われています。
すると手取り年収は200万円程度になり、ボーナス無しで月に17万円程度が手に入ることになります。
そして、20代の平均支出額は15万円と言われています。（どんどん物価高騰が進んでいるので、平均支出額も上がっていく可能性があります。）
そうなると普通であれば2万円の余裕ができるのでなんとか貯金や自分のしたいことができますが、奨学金があればそうはいきません。
その2万円のうち1万5000円が奨学金で消えてしまいます。
そのため実際に貯金したり自分ために何かをするための金額は5000円になってしまいます。
このような状況になると、結婚が難しいと感じたり、子供を諦めたり、一人暮らしができずに実家で暮らす理由も分かると思います。
このように生活に困窮したり、一般的に言われる普通の生活を諦めることにつながってしまうのです。
3. 奨学金をこれから借りる方へ
奨学金を借りる流れになった場合は、親としっかり相談しましょう。
奨学金を借りることでどれだけ大きなデメリットがあるかは、あなたも理解できたと思います。
しかし、これは「奨学金を借りたくないから借りない。」という単純な問題ではなく、親の経済状況にも大きく左右されてしまいます。
親が経済的に厳しければどうにもできない場合も多々あります。
今の時代どれだけ奨学金を借りることが今後の重荷になるのかなどをしっかりと理解して、それを話し合って双方が納得する落とし所を見つけるようにしましょう。
4. 子供が奨学金を借りる親の方へ
今と昔では時代が違います。
「昔は奨学金を借りてもなんとかなったから大丈夫」と簡単に考えるのは辞めましょう。
どうしてもお金を捻出できない場合は仕方ないと思いますが、少しでも余裕があるならできる限り子供が奨学金を背負わなくて良いようにしてあげてください。
とはいっても親のあなたも、これからの老後資金など様々なお金の問題をまだまだ抱えていると思うので、無理はせずにできる範囲で援助してあげてください。
援助しすぎて、結局老後お金がなくなり子供の世話になっていては元も子もないので、しっかりとお金の計算をして、出来る範囲で子供を助けてあげてください。
また、もしどうしても都合上援助できない場合でも子供に奨学金を借りることがどう言うことなのか、どんな影響があるのかなどをしっかりと教えてあげるようにしましょう。
早めにお金の厳しさを理解しておくことで節約癖がつき、多少でも今後の生活が楽になると思います。
まとめ
今回は奨学金を何も考えずに借りるとどうなるのかをお伝えしました。
奨学金を借りるということは人生の選択肢を狭めてしまう可能性があることがわかったと思います。
そのため奨学金を借りずに済むのであれば、多少我慢が必要な生活でもそれに順応（本当は一人暮らしをしたいけど、実家から通うようにするなど）して、奨学金を借りずに大学に行くようにしましょう。
