新社会人のお金の状態はどんなもの?現実を先に知って対策を!
今から新社会人になるという方は、多くの希望に満ち溢れていると思います。
これからは親元を離れる方も多く、今までよりも自由に暮らせる方も多いですし、社会人になると今までよりも大きな金額があなたの手元に入ってくるためです。
しかし残酷な事実として、新社会人になってからのお金の状態はかなり厳しいものとなる可能性が高いです。
そこで今回は、新社会人のお金の状態とそれを解決するための対策をお伝えしていこうと思います。
社会人になってからではなく、今社会人の1年目や2年目の現実を知っておけば、対策もしやすいので、ぜひ今回の記事の内容を頭に入れておきましょう。
・新社会人になる方
・新社会人になる親の方
新社会人のお金の状態
1. 新社会人の手取りは?
新社会人は平均年収が250〜300万円程度といわれています。
なので、実際の手取り額は220万円〜270万円程度になります。
毎月の手取り額で表すと、18万円〜22万円程度の手取りになります。
ただしこれはボーナス無しの計算のため、ボーナスが30万円だとすると、毎月の手取り額はさらに下がり、16万円〜20万円程度になります。
2. 新社会人の手元に残る額は?
では、手元に残るお金はいくらになるのか計算してみましょう。
一般的に、一人暮らしの平均的な支出額は約15万円といわれています。(総務省「家計調査」を参照)
そのため生活を行っていくだけで、新社会人の手取りのほとんどの額はなくなってしまうことがわかります。
さらに残念なことに、この金額の中には奨学金は入っていません。
そのため奨学金を借りている方は15万円に加えて、毎月の奨学金代が支出として出ていくことになります。
そのため毎月2万円の返済を行なっていれば、手元に残るお金は1〜3万円になることが多いと思います。
とはいっても人間なので、突発的な出費はどうしても起こります。(若いうちだと友人などの結婚式など)
また、貯金もこれに加えて行なっていくべきです。
そのため、この手元に残るお金も突発的に必要になるお金や貯金するお金として取っておく必要があるので、自由に使えるお金はほとんどないと考えておきましょう。
3. 貯金はできる?
先ほど話したように手元に少しだけお金が残るので、そのお金を貯金に回すことができれば貯金はできると思います。
しかし現実として、初めて社会に出て知った社会の厳しさや一人暮らしによる寂しさなどからストレスが溜まり、その余ったお金を使ってしまうケースは多いと思います。
そのためよほど意志が強くないと、ほとんどの方は貯金できないと考えておきましょう。
逆にこの段階でしっかりとお金を貯めることをできている人は、今後も節約や貯金を継続できる可能性が高く、老後までに周りよりも多くの資産を築けると思います。
4. 2年目以降は手取り額が減る
社会人の1年目になり、予想していた金額よりも手取りが多いことは多いです。
しかし、これは1年目は住民税という税金が引かれていないためであり、2年目以後は住民税が引かれるようになります。
そのため、2年目になり手取りが減ったと嘆く方は多いです。
1年目の手取り額でギリギリの生活をしていては、2年目は収支が赤字になってしまう危険性があるので、この事実はしっかりと理解しておきましょう。
新社会人のお金の対策
ここまでで新社会人のお金の状態は、かなり厳しいものということがわかったと思います。
そこでここからはその対策をお伝えしていきます。
1. 実家暮らし
可能であれば実家暮らしの継続を行なってください。
これだけで大きくお金の状態が改善します。
親や兄弟と関係性が悪くなければ、実家にそのまま住まわせてもらいましょう。
家賃は固定費の中でも額が大きく、毎月5〜7万円ほどの節約になります。
また、光熱費や食費なども支払う必要がなくなる場合も多いので、一気にお金の状態が好転します。
毎月5万円のお金を家に入れても、それ以外はほとんど自由に使えるお金になります。
実家暮らしは最強の節約であるとともに、貯金も捗るので可能であれば実家暮らしを継続しましょう。
ただし、ずっと実家暮らしをしていれば最近よく話題になる「子供部屋おじさん」「子供部屋おばさん」になってしまうので、期限を決めて実家にお世話になるようにしましょう。
2. 固定費削減
実家暮らしが難しければ固定費の削減を行なっておきましょう。
具体的には、家賃や光熱費、携帯代などです。
新社会人になり一人暮らしをするとなると、賃貸の契約や、電気・ガス・水道の契約、携帯の契約などがあると思います。
このような固定費となるものを、契約をする前にしっかりと調べてお得な契約をするようにしておきましょう。(携帯であれば格安SIMなど)
新社会人になり、仕事も今から覚えていくのに毎日行う節約は厳しいと思うので、固定費の節約(1回行えば継続的に効果が得られる節約)だけでも行うようにしましょう。
まとめ
今回は、新社会人のお金の状態とそれを解決するための対策をお伝えしました。
新社会人のお金の状態は思っているよりも厳しい場合が多いです。
それを早めに知り、先に対策をしておきましょう。
社会人になってからは仕事などで時間が足りない場合も多いため後回しにしないようにしましょう。