日本円のみの資産形成は危険な理由!リスクを分散して対策
現在多くの日本人は日本円のみでその資産を保有しています。
今この記事を見ているあなたも資産の全てが日本円、その大半が日本円という方も多いのではないでしょうか?
確かに日本円は昔とても信頼性が高く、資産形成するのに正解の時代もありましたが、残念ながら今はもうそんな時代ではありません。
そこで今回は日本円だけの資産形成では危険な理由と対策をお伝えしていこうと思います。
日本にいるとそこまで日本円だけの資産形成をしていても危険性を感じにくいかもしれませんが、徐々に日本円はその信頼や価値を失っています。
日本円だけの資産形成では危険な理由を知り、リスクを分散させるようにしていきましょう。
・日本円の資産しか持っていない方
・資産形成に関して深く考えられていない方
日本円だけの資産形成では危険な理由
1. 円の価値は落ちていく可能性が高い
円の価値は長期的に見るとどんどん落ちていくことが予想されます。
理由としては日本への期待値が低くなっているためです。
一昔前までは世界的な企業と言われる企業が日本に集まり、日本の商品を多くの国や人々が欲しがり、日本円の価値も大きく上がっていきました。
しかし、今の日本にはそんな影もなく、どんどん日本円の価値は下がり続けています。
事実1989年の世界株式時価総額ランキングでは日本はtop10に7つの企業が入っていたのにも関わらず、現在は1つの企業も入っていません。
そしてこの状態は改善するのはかなり難しいです。
日本は超少子高齢化で働く人はどんどん減っています。
さらに日本の給料は昔と比べてほとんど上がっていない場合も多く、安い場合が多いです。
こんな環境では優秀な人材は給料が高い海外で働き出ていき、さらに日本の貧困化に拍車をかけてしまいます。
また、優秀な人材が海外に出てしまうほど良い商品なども作れず、日本の価値が上がらないということになってしまいます。
さらに拍車をかけて問題なのが現在は円が外貨に交換されていくという事態が起こっていることです。
これはさらなる円安を呼び込むことにつながると私は考えています。
現在、2000兆円もあるといわれている日本人の預金はどんどん外貨や外国株式に交換されていきます。
これに一役かってしまっているのが、2024年に始まった超有能制度の新NISAです。
そしてこの莫大な富により維持されていた円が外国株などにどんどん変わることで円の価値が下がり、更なる円安につながっていきます。
そしてこの流れは今後も加速していくことが予想されます。
今の時代情報はスマホを持っていれば調べることができ、若者はそのスマホを使いこなします。
そして、そんな若者がお金に関して調べると最後にたどり着くのは米国株や全世界株を長期的に購入することを理解すると思います。
すると、さらに日本円は外国株に変わり、日本円の価値は落ちていく。
このような流れで日本円の価値は落ちていくと予想できます。
2. 有事の円ではなくなった
過去には「有事の円買い」とも言われていた日本円ですが、これはもう通用しなくなっています。
実際にコロナが流行った際やウクライナ侵攻があった際にも、有事の円買いは起こりませんでした。
このように円の価値は落ちており、ユーロなどにその座を奪われつつあることが分かります。
そして、これは円の信頼の低下も意味しています。
このように価値がなくなり、信頼も低下している円を資産の比率100%で持つのは大きなリスクになります。
対策
まずは通貨の分散保有をするようにしましょう。
現在ではやはり米ドルやユーロなどの通貨が信頼度も高くおすすめです。
そして、さらに通貨だけでなく株式なども持つようにしましょう。
通貨の価値は下がっていくものです。
昔は80で買えていたハンバーガーが今では150円になったり、280円で買えていた牛丼が今では470円になったりと、通貨の価値は下がります。
そして、この通貨の価値の減少は物価の高騰に比例します。
そんな通貨の価値が下がってしまうのを見ているだけでは勿体無いので、投資を行って利益を得るようにしましょう。
これにより、通貨の価値が下がってもその分お金が増えているので、実質的に損にならなかったり、逆に得をしている場合もあります。
ただし、良いことだけでなく、投資は失敗するとその元本自体も失うことになるので、その点は注意が必要です。
しっかりと学習してから行うようにして、リスクをとりすぎないように意識しましょう。
このように日本円だけでなく、資産をさまざまな通貨を分割し、さらに株式にも分散投資できると良いと思います。
まとめ
今回は日本円だけの資産形成では危険な理由と対策をお伝えしました。
日本円は今価値を減らし続けている現実を理解して分散投資をしていきましょう。
日本円を信じたい気持ちは分かりますが、現実を見て対策するようにしましょう。