老後資金や生活防衛費・教育費など必要な貯金額はいくら?目的ごとに解説!
多くの方は少なからず「貯金をしている。」もしくは「貯金をしなくてはいけない。」と感じていると思います。
しかし、貯金は目的が無い状態で行っているとすぐに断念してしまったりと続かないことが多いです。
そこで、今回は目的ごとに必要な貯金額をお伝えしていこうと思います。
目標の貯金額を知ることで貯金への意欲が沸き、継続もしやすくなるので是非目標額をはっきりさせておきましょう。
貯金の目標
冒頭でも話した通り貯金を行う際はまずは目標を決めた方が良いです。
そこで、貯金の目標となりやすい目的を以下に示します。
貯金の目標 |
---|
老後資金 |
生活防衛資金 |
子供の教育費 |
欲しいものを購入するため |
旅行に行くため |
この中でも老後資金のための備えが圧倒的に多いイメージになります。
では「欲しいものを購入すため」と「旅行にいくため」はそのままの値段で目標金額も分かりやすいので割愛しますが、その他の項目は目標金額が分かりにくいので、それぞれの目標金額についてお伝えしていきます。
1. 老後資金
「老後2000万円問題」という言葉はあなたの耳にも入ってきたことがあると思いますがすべての人にこれが当てはまるわけではありません。
自分がどれくらい老後資金が必要なのか実際に見ていきましょう。
まず、老後にもらえる年金額は以下のようになります。
支給者 | 月間支給額 |
---|---|
会社員 | 約15万円 |
専業主婦 | 約6万円 |
自営業 | 約6万円 |
次に月間で使用する平均生活費は以下になります。
暮らし | 月間生活費 |
---|---|
一人暮らし | 約16万円 |
二人暮らし | 約28万円 |
上記をまとめて老後を30年と仮定して老後資金を計算すると老後資金は以下のようになります。
世帯 | 月間収支 | 必要老後資金 |
---|---|---|
会社員 | -1万円 | 360万円 |
会社員 + 専業主婦 |
-7万円 | 2520万円 |
会社員 + 会社員 |
+2万円 | 0円 |
自営業 | -10万円 | 3600万円 |
自営業 + 自営業 |
-14万円 | 5040万円 |
上記の通り日本で一般的な会社員*専業主婦の場合は2520万円が必要になります。
そして会社員よりも自営業の方の方が圧倒的に老後資金が必要になることが分かります。
自営業の方は2000万円では足りずその倍以上が必要になる可能性があるので自営業の方の場合はしっかりと老後資金に関して調べておきましょう。
※この金額は平均的な生活費と現在の年金支給額から捻出しているので必ずしもこの金額が必要になるわけではない点は注意してください。
2. 生活防衛資金
生活防衛費は病気や災害、会社の倒産など何かしらの理由で収入が減る、もしくは0になってしまった場合に備えておく資金のことです。
この生活防衛費は月間生活費の6か月分を貯めておくべきと言われています。
例えば、月間生活費が20万円であれば120万円(20万×6カ月)を貯める必要があります。
この生活防衛費がない場合は他の貯金を差し置いてでもまず生活防衛費を貯めることをオススメします。
3. 子供の教育費
教育費は私立に通うか、公立に通うかで大きく変わってきます。
以下に私立の場合と公立の場合の費用を示します。
項目 | 公立の費用 | 私立の費用 |
---|---|---|
小学校 | 約200万円 | 約1000万円 |
中学校 | 約150万円 | 約400万円 |
高校 | 約150万円 | 約300万円 |
大学 | 約250万円 | 約400-2500万円 |
合計 | 約850万円 | 約2100-3700万円 |
参照:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査の結果について」、「令和3年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金 平均額(定員1人当たり)の調査結果について」、「(参考2) 国公私立大学の授業料等の推移」
大学は文系の場合は安く、理系そして医歯系になるにつれてどんどん高くなっていきます。
理系の場合は高額になりやすいと覚えておきましょう。
そして最低でも、1000万円弱は教育費が必要であると考えておきましょう。
どうしても貯金額が決まらない場合は?
ここまで目的を基にした目標貯金額をお伝えしてきましたが、やはり目的を持てない場合もあると思います。
その場合は100万円貯めることを目標にしましょう。
100万円を貯金できるようになるころには、お金の上手な使い方が身に付きます。
お金の使い方を身に着けることで今後の貯金のしやすさも変わってきます。
また、お金に対するストレスも軽減できます。
月々の返済におびえずに済み、突発的な支出があっても問題なく対応ができます。
このように貯金のためのお金の使い方が身に付き、お金に関するストレスが軽減されるというメリットがあるのでまずは100万を貯めることを目標にしましょう。
まとめ
今回は場合ごとに必要な貯金額をお伝えしました。
老後資金でも生活防衛費でも人によっては貯金額に大きな違いがあると分かったと思います。
自身に必要な貯金額をしっかりと知り途中で断念しないように目標を持って貯金をしていきましょう!