一般的に高収入といわれている方が意外と老後破産の可能性が高いことをなたは知っていますか?
「お金をいっぱい稼いでいるから老後破産なんてしないのでは?」と考えられる方もいると思いますが、年収が1000万円、2000万円でも老後破産をする人はします。
そこで今回は高収入者の老後破産が意外と多い理由をお伝えしていきます。
「私は普通より年収が高いから大丈夫。」「私は年収が1000万円を超えているし大丈夫。」などと考えている人ほど老後破産はしやすいと思います。
なので、しっかりと今回紹介することを自分ごととして捉えて、対策できる部分は今のうちから対策していきましょう。
・高収入の方
・老後資金に関心がある方
高収入者の老後破産が意外と多い理由
1. 生活レベルを落とせない
高収入者の老後破産の理由として多いのが、この生活レベルが落とせない問題だと思います。
高収入者は元々生活レベルが高い傾向にあります。
良い賃貸を借りていたり、車を複数台持っていたり、いつも高級スーパーで買い物していたりと1ヶ月にかかる費用も多い印象です。
確かに、現役でバリバリ働いて稼いでいる場合は、このような生活をしていても問題ないかもしれません。
しかし、定年退職してからも同じような生活を送っていると老後破産の原因になります。
もちろん、それまでに十分な資産を蓄えていれば別ですが、そんな方は稀でほとんどの方が十分な資産を持っていません。
そのため、ほとんどの方は定年退職後に生活レベルを落として生活をしていく必要が出てきます。
しかし生活レベルは簡単に落とせる物ではなく、周りへの見栄があって落とせなかったり、自身の身の回りにあるものを削るのが嫌で落とせない場合も多いです。
確かに人間はあったものがなくなることに苦痛を感じるので、当然の反応といえば当然の反応です。
生活レベルに関しては以下でも詳しく紹介しているので確認してみてください。
couple-money-savings.hatenablog.com
なので対策としては、生活レベルを落とす必要があることを自身に自覚させましょう。
「定年退職前の状態を続けるといつ貯金が尽きるのか。」を明確に計算してしまいましょう。
これが計算できれば、嫌でも生活レベルを落として生活をしなければいけないことがわかると思います。(自身の状態を把握した上でも生活レベルを落とせない場合もありますが、そうなるともう老後破産は目の前まで迫っています。)
2. お金を気にせず理想の老後を送ってしまう
定年退職前に高収入であったことから定年退職後に普通の生活を送るのには十分な費用を貯めた場合や、退職時の退職金が思っていたよりも多かった場合などは、自身の資産に余裕があると考えて、お金を気にせずに使ってしまう可能性が高まります。
お金に余裕があるが故に、老後に夢見ていた色んなところに旅行に行ったり、趣味を存分に楽しんだりする方も多いです。
しかし、その状態から歯止めが効かなくなり度を超えてお金を使ってしまう方もいます。
そして度を超えて使い続けた結果、十分にあった老後資産がいつの間にかほとんどなくなっているなんてことになってしまいます。
歯止めが効かなくなった状態で資産を食い潰した後は借金して、老後破産してしまう可能性も高いと思うので注意ましましょう。
対策としては、お金に余裕があっても毎月の使用できる上限額を決めておくなどして、度を超えて使ってしまうことがないようにしましょう。
3. 子供にお金をかけすぎる
高収入な場合に子供にお金をかけすぎている世帯もあると思います。
具体的には、現役時に子供の教育費に一般よりも多くのお金を使っていた場合などです。
このような場合は、定年退職後も子供に対してお金を多く使う可能性が高いです。
しかし子供にお金を大量に渡しても良いことばかり起こるわけではありません。
子供の自立を妨げたり、適切な金銭感覚を養う機会を無くしてしまう可能性もあります。
そのため子供に対してお金を与えすぎるのは控えておきましょう。
また、孫などができた場合もお金を使ってしまう可能性は高まります。
よく孫にはなんでも買ってあげるおじいちゃんやおばあちゃんの話を聞くことがあると思いますが、そうなってしまわないようにしましょう。
孫や子供に支援しすぎて自分たちの老後資金がなくなっては元も子もないので、支援する金額はしっかりと決めておくようにしましょう。
高収入だからこそ早めに投資を!
あなたがもし高年収者の場合は、生活レベルを上げるのではなく、投資金額を増やすようにしましょう。
投資は結局、元本が多いほど有利なものです。
そのため、年収が高いのであれば、先に投資を行っておくことで老後に十分な資産を作れる可能性が上がります。
まとめ
今回は高収入者の老後破産が意外と多い理由をお伝えしました。
現役時代に高収入でも、定年後は収入がガクッと減ることは普通にあることだと思います。
「高収入者だった老後破産者」にならないように早めに対策していきましょう。