【大損するな!】知らないでは済まされない!相続する際に知っておくべき知識
あなたは相続に関する知識をしっかりと持っていますか?
多くの方は「少しは。」くらいの答えになってしまうと思います。
しかし、相続に関しては少しの知識だけでは問題です。
「相続する際には税金がかかる。」くらいの知識しか持っていなければ、あなたは後々大損をしてしまう可能性があるためです。
そこで今回は、相続する際に知っておくべき知識をお伝えしていこうと思います。
相続の知識は急に必要になる場合がほとんどです。
その際に何も知らずに損をしてしまわないために、しっかりと相続の知識をつけておきましょう。
・数年以内に相続する可能性が高い方
・40代以上の方
・親が高齢の方
相続する際に知っておくべき知識
1. 相続の種類
相続の種類には3種類があり、単純承認、限定承認、相続放棄の3種類があります。
まず単純承認とは、プラスの財産もマイナスの財産も全てを相続する方法です。
負債などが少しあっても、それ以上に価値がある場合などに利用することが多いと思います。
次に限定承認は、プラスの財産の範囲内でマイナスの財産も引き継ぐ方法です。
具体的に負債の方が多いけど、プラス部分の財産が欲しい場合にはこれを利用するとプラスとマイナス部分を同額引き継ぐことができ、その他のマイナス部分は放棄することができます。
これはプラスの財産を引き継ぐこともできますが、同額のマイナスの財産も受け入れることになり結局得がないので、そこまで利用されないイメージがあります。
最後に相続放棄は、すべての財産を引き継がない方法です。
ここで気をつけるべきなのが、3ヶ月以内に相続放棄をしなければ単純相続になってしまう点です。
これを忘れていれば負債だけを引き継ぐなんてことにもなりかねないので注意しましょう。
また、相続放棄すると相続権が順番に引き継がれることになるので、周りに影響を及ぼすことも理解しておきましょう。
2. 基礎控除
相続時には基礎控除というものがあり、その基礎控除額を超えた部分に対して税金がかかることになります。
基礎控除額は以下のように求めることができます。
3000万円+(600万円×法定相続人の数)
このように、法定相続人の数によって変わるのでその点に注意しましょう。
3. 法定相続分
各法定相続人には、民法に定められた相続割合があります。
以下ケースごとに配分を記載します。
・相続人が配偶者と子供2人の場合
配偶者が2分の1、子供が2分の1になります。(子が2人の場合は4分の1ずつになります。)
・相続人が配偶者と親の場合
配偶者が3分の2、親が3分の1になります。(親が2人の場合は6分の1ずつになります。)
・相続人が配偶者と兄弟の場合
配偶者が4分の3、兄弟が4分の1になります。(兄弟が2人の場合は8分の1ずつになります。)
※ただし、遺言に指定されていた場合は遺言が優先されます。
4. 配偶者の税額の軽減
配偶者には以下の二つの多い金額まで相続税がかかりません。
・1億6000万円
・配偶者の法定相続分相当額
配偶者のみの制度ですが、これはかなり大きな金額なので、使わない理由はないと思います。
しかしここで注意点ですが、期限内に申告をしていなければこの軽減は一切適応されません。
(一円たりともです。)
知らなかったでは数千万円単位で損する可能性も十分にあるので必ず理解しておきましょう。
5. 小規模宅地等の特例
小規模宅地等の特例とは、亡くなった人が使っていた土地を同居をしていた親族が相続した場合に、その土地の評価額を8割引きにしてくれる特例です。
(割引になる範囲は100坪までです。)
配偶者は無条件でこの特例を利用でき、親族の場合は同居していることが条件になります。
6. 無申告加算税
無申告加算税は法定期限までに申告しなかった場合に課される税金のことです。
無申告加算税は通常の税金にプラスして50万円までは15%、50万円以上は20%が加算して徴収されます。
7. 延滞税
延滞勢とは名前の通り、期限を過ぎて税金を納めた場合に火山される税金のことです。
延滞税は原則期限の翌日から2ヶ月を経過するまでは年7.3%、それ以降は年14.6%になります。
8. 相続税対策
相続税の対策としては、生前寄与を利用しましょう。
生前寄与は、年間110万円以下であれば寄与税がかかりません。
ただし、定期贈与と認定された場合は、贈与税が課税されることがあるので注意してください。
まとめ
今回は、相続する際に知っておくべき知識をお伝えしました。
今回は相続の基礎知識と共に、配偶者なら活用すべき制度や申告不備の場合の罰則、制度相続税の対策などを一気に話しました。
そのため、今回の内容がまだまだ頭に入りきっていないという方も多いと思います。
そのような方は焦らずに何度かこの記事を読み返してしっかりと相続時には必要な知識を頭に入れておきましょう。
相続の知識はいきなり必要になるのでコツコツ蓄積していきましょう!