離婚は貧乏に直結する?理解しておくべき離婚でかかる費用
離婚は結婚生活をリセットすることができますが、その代わりに多くのお金が必要になります。
今まで頑張って貯めてきたお金なども多く失うことになる可能性もあります。
そこで今回は離婚にどれくらいの費用がかかるのかとその原因に関してお伝えしていこうと思います。
離婚を前提に結婚する方はいないと思いますが、離婚は多くのお金を失う原因になることをしっかりと頭にいれておきましょう。
・離婚を考えている方
・結婚を考えている方
離婚によってかかるお金
まず前提として円満に離婚できる場合は、お金はほとんどかかりません。
離婚するのに必要なのは離婚届を提出するだけだからです。
そのため一切お金がかからない場合もあります。
しかし、実際には財産分与や養育費などでトラブルになりお金がかかってしまうことも多いと思います。
そして実際にトラブルになった場合は、裁判費用や弁護士費用・証書の作成などで50万円以上が必要になる場合もあります。
さらに離婚で揉めている場合は、別居することも多いと思いますが、パートナーが専業主婦だった場合はその別居費用なども全て支払う必要があります。
(法的義務として、夫婦が同レベルの生活を送れるよう扶助する必要があります。)
なので、この別居でも新しい賃貸の契約や最低限の家具家電の購入、パートナーが働き始めるまでの2.3ヶ月の家賃などは支払う必要があり、ここでも100万円程度の費用が必要になってしまう場合があります。
ここまでが多くの場合必要になる費用だと思います。
これ以外にも不法行為をした場合の慰謝料や、子供のための費用などが必要になる場合もあるので、さらにお金がかかる可能性も十分にあります。
そして、ここから財産分与で家族の資産は原則として折半になるので、自身の資産が半分になると考えておきましょう。
離婚貧乏に陥る原因
1. 養育費の支払い
主に男性に多いと思いますが、これで離婚貧乏に陥ってしまう男性は多いです。
(近年、男性が親権を取れる割合は1割程度のため)
養育費とは未成年の子供を育てるために必要な費用のことです。
そして養育費の平均は男性からの場合は5万円程度、女性からの場合は2.5万円程度だそうです。
しかし、養育費の金額が自身の収入に見合わないものであればたちまち離婚貧乏に陥ってしまうので、収入に応じた養育費を交渉するようにしましょう。
(手取り収入が15万円の人が5万円を養育費で支払っていれば生活できなくなる。)
2. 養育費が支払われない
逆にこちらは女性に多いと思いますが、養育費が支払われずに離婚貧乏になる場合ももちろんあります。
約束として毎月いくら養育費を支払うといっていても、その約束を破る方もいます。
もちろん、収入が下がったり、会社が倒産したなどで支払えなくなる場合もあります。
そのため、養育費だけに頼らずに自身で収入を得る方法を離婚する際は考えておきましょう。
3. 再就職できない
これは女性側に多く、結婚を期に仕事を辞めて専業主婦となっていた場合に起こり得ます。
学生から就職して、一度キャリアが途切れてしまうと中々就職は難しいです。(ブランクが長いほど難易度は上がっていきます。)
そして、就職ができたとしても正社員ではなかったり、正社員でも給与が低い場合も多いです。
このような理由から女性が離婚貧乏に陥ってしまう原因になります。
対策としては、結婚後も仕事を継続しておいたり、専業主婦になっても資格を取るなどしておくと良いと思います。
4. 時間が取れない
子供がいる場合はシングルマザーやシングルファザーになります。
すると子供に合わせた生活が必須になります。
そのため長時間働くことができなかったり、融通を効かせるのが難しかったりと仕事にハンデを負うことも少なくありません。
そのような状態なので、給与が少なくなったり、少ない会社で働くしかなくなってしまうケースもあり離婚貧乏につながってしまうこともあります。
5. 体調を崩すと収入が減る可能性が上がる
正社員などであれば有給を使えば問題ないかもしれませんが、単発派遣などで生計を立てている場合は体調を崩すと収入が激減、もしくはゼロになってしまいます。
結婚していれば2人の収入があるのでなんとかなっても、1人なら自分が体調を崩せば確実に収入がなくなってしまいます。
このように1人になることで貧乏になってしまう場合もあります。
離婚貧乏にならないための対策
離婚時にはしっかりと条件を話し合うことや、離婚前にはしっかりと金銭面のシミュレーションを行っておきましょう。
条件に関しては自身で判断が難しければプロに頼むようにしましょう。
また、金銭面のシミュレーションをしていなければ今後の収入からは分不相応なお金の使い方をしてしまい、離婚貧乏どころか借金をしてしまうことにもなりかねません。
しっかりと今後の収入の範囲で生活していくことを念頭にシミュレーションしておきましょう。
まとめ
今回は離婚にどれくらいの費用がかかるのかとその原因に関してお伝えしました。
離婚をするために結婚をする方はいないと思いますが、結婚すれば離婚の可能性は0ではありません。
その場の雰囲気や勢いだけでなく、本当に一生寄り添っていけるのかなどを考えて結婚するようにしましょう。