騙されるな!承諾先取り法の罠!知らずにお金がなくなっていく手法
日々、生活していると私たちは多くのテクニックを使われてお金を払わされています。
このテクニックは多く存在するのですべてを避けることは難しいです。
しかし、有名な手法は知っておいて損することはありません。
そこで今回は「承諾先取り法」という有名なテクニックをお伝えしていきます。
消費者のあなたもこの手法にハマったことがあると思うので是非理解しておきましょう。
・承諾先取り法とは何かを知りたい方
・承諾先取り法の危険性を知りたい方
・一貫性の原理とは何かを知りたい方
承諾先取り法(ローボール・テクニック)
承諾先取り法は消費者に対して魅力的・興味深い条件をはじめに提示し、その条件での契約を受け入れさせた後に、何かと理由をつけて魅力的な条件を取り除いたり、消費者にとって都合の悪い条件を追加したりする手法です。
これだけを聞くとこんな手法に引っかからないよ!と思った方も多いと思います。
しかし、残念なことにこの手法は多くの方が引っかかる手法です。
理由は、「一貫性の原理」という心理が働くためです。
一貫性の原理
「一貫性の原理」とは言動や行動などを一貫させたいと感じる人間の心理のことです。
例えば、映画を見に行って最初の数分で「つまらないな...」と感じても最後まで見てしまった方も多いのではないでしょうか。
これも一貫性の原理です。
一貫性の原理は年を重ねるごとに強く効果を発揮するようになります。
今までの人生を元に判断・行動をするようになるためです。
なので高齢者の方は特に一貫性の原理が働きやすいことを意識しておきましょう。
このような「一貫性の原理」の心理が原因で承諾先取り法は効果を発揮しているのです。
承諾先取り法の例1
まず、よくあるのがスーパーや家電量販店での買い物で起こります。
広告で50%オフや3割引きなどがあるとその広告を見てモノを買うことがあると思います。
そしていざ、商品をレジに持っていくと店員より「お客様、この商品は割引対象外の商品になりますがよろしいでしょうか」と言われてします。
しかし、レジまできてしまったし今から辞めるのもなんとなく嫌だからそのまま買ってしまった。
この「なんとなく嫌だから」は一貫性の原理が働いています。
承諾先取り法の例2
居酒屋のキャッチでも承諾先取り法が使われています。
居酒屋のキャッチに「1人2品以上の注文で1500円飲み放題です。」と言われて安いじゃん!と入ってみると、1品1品が高額だったがもう店に入ってしまったからそのままその店で食事をした。
この「もう店に入ってしまったし」も一貫性の原理が働いています。
承諾先取り法の例3
自動車ショップで格安プランを提案されてそのプランを元に自動車購入の詳細をまとめていたが、途中で「この格安プランは一部のみしか適応できません。
ただそれでも他の会社の標準金額と変わりませんよ」と言われここまで詳細もまとめてしまったしそのまま自動車を購入した。
この「ここまで予定も立ててしまったし」で一貫性の原理が働いています。
承諾先取り法の例4
最後に結婚式です。
結婚式費用が予算よりも大きくなってしまうという話を多く聞くと思いますが、結婚式場でも承諾先取り法が利用されているためです。
まず結婚式を挙げる際は、結婚式場で見積もりを立ててもらいますがその見積もりは最低限の見積もりの場合がほとんどです。(最低限の衣装代や引き出物代が入っていないなどの場合が多いです。)
しかし、この最低見積もりの段階でもう契約をする必要があるのです。
そして1度契約をしてしまうとまず契約金を取られることもありますしキャンセルするとキャンセル代がかかるようになる場合があります。
なので実際に引き出物や衣装などの話が出てきた際に「この衣装を着たい!」や「こんな引き出物をあげたい」と自分の要求を伝えると、見積金額よりも金額が大きく上がっていきます。
このように結婚式は予定を立てていくとどんどんオプションの話が出てきて、結局は予算以上のお金がかかるようになっているのです。
そして、オプション追加や変更などで契約したときの見積金額を超えてしまうとしても、結婚式の大変な予定を立ててきた今までの予定を立てた時間を無駄にするくらいならこのままで良いかと、そのまま結婚式を挙げてしまうことが多いです。
この「今までの予定を立てた時間を無駄にするくらいなら」で一貫性の原理が働いています。
まとめ
今回は「承諾先取り法」という商売をするうえでも多く使われている有名なテクニックを紹介しました。
実際に自分もこの「承諾先取り法」を使われたことがあるな。という方も多かったのではないかと思います。
さらに厄介なのは、この「承諾先取り法」は確実に回避するというのが難しいです。
このテクニックは知っていなければ相手の思惑通りに契約を組まされてしまい、知っていても契約時のスタートラインに立ったのと同じということを理解しておきましょう。
しっかりと承諾先取り法を理解して相手のペースにハマっていかないようにしましょう!